理学療法士によるデイサービス「フィットリハ陽」の新たな取り組みについて。
フィットリハ陽とは
至仁会では「フィットリハ陽」という名のデイサービスの運営を行っています。
現在、短期間のデーサービスや、「お風呂なし」「食事なし」などの運動に特化したデイサービスもたくさん存在し、それらの多くの施設は「リハビリ型」を売りとしています。
では、そのような中で至仁会の運営するフィットリハ陽はどのような特徴を持った施設なのか? 他のデイサービス施設とどのような違いがあるのか?
コンセプトは「理学療法士によるデイサービス」です!
フィットリハ陽の所長は全員が理学療法士の国家資格を取得している、リハビリのプロです。
現在、至仁会には140名を超えるリハビリスタッフがいますが、理学療法士はその中の1つの職種です。
皆さんは理学療法士という職種をご存知ですか?
理学療法の仕事
・理学療法士は、病院の患者さんや介護施設の利用者さんにリハビリをおこなう国家資格職です。
・病気やケガが原因で、歩く、立つ、座るといったふだんの動作が不自由になったり、身体に痛みを感じる人の治療をし、基本的な運動機能を回復させる仕事です。
デイサービスでの理学療法士の役割について
デイサービスを運営するにあたっては必ず、「機能訓練指導員」という職種の人員の配置が必要となっています。
機能訓練指導員の仕事とは・・・
- ・個別機能訓練加算計画書・運動器機能向上計画書の作成
- ・バイタルチェックの実施
- ・集団体操などのメニュー考案
- ・リハビリ機器利用時の介助、指導
- ・個別リハビリの実施
- ・計画書に対する評価、モニタリング
- ・体力測定の実施
- ・介護職員へ機能訓練内容の指導
機能訓練指導員として働けるのは、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、柔道整復師、あんまマッサージ指圧師、看護師、准看護師のいずれかの国家資格を持つ人のみです。
フィットリハ陽ではこの機能訓練指導員が全員、常勤の理学療法士である所長が勤めています。
理学療法士を一言でいうならば動作の専門家であり、寝返る・起き上がる・立ち上がる・歩くなどの日常生活を行う上で基本となる動作の改善を目指します。
関節 可動域の拡大、筋力強化、麻痺の回復、痛みの軽減など運動機能に直接働きかける治療法から、動作練習、歩行練習などの能力向上を目指す治療法まで、動作改 善に必要な技術を用いて、日常生活の自立を目指します。
リハビリテーションのプロである理学療法士だからこそ、デイサービスにおいても利用者さん個人ごとに沿ったアプローチが可能であると考えています。
さらなるサービス向上のために
フィットリハ陽の「売り」はリハビリのプロである理学療法士が提供するサービスであり、その為にも利用者さんアセスメントをしっかり行い、的確な評価とアドバイスを行う必要があります。
ただ、これまで運営を行ってきた中でいくつかの課題も見えてきましたので、それでの課題を検証&改善し、より良いサービスの提供を行えるように、今月より運営の見直しを行うことにしました。
現在の課題点・・・
(1)理学療法士は集団リハビリに携わる時間が長く、個別にアセスメントを行う時間が短い。
⇒ 身体評価・生活機能評価の詳細を把握しきれていない。
(2)利用者さんとの面談の中で、外出や旅行が目標にあがることが多い。
⇒ しかし、運動を支援する以外に、もうひと押しきっかけを作りきれていない。
私たちはこれまでのサービス提供を継続しつつ、より充実したサービスを利用者さんに提供できるように、これらの課題を解決するべく次のようなバージョンアップによりサービスの向上を図ります。
- 🔹利用者満足度を上げる →今よりも、きめ細やかな対応を行う
- 🔹理学療法士以外の職員も、安全面を配慮しつつ効果的な運動を行えるよう指導し、理学療法士の時間の確保を行う。その時間で個別評価を実施していく。
- 🔹利用者の状態をより把握する評価バッテリーを用い、利用者の悩み相談や目標に対するフィードバック、また身体機能の説明等を毎月定期的に実施していく。
- 🔹担当の地域包括支援センターの職員の方や居宅のケアマネージャーさん達にも解りやすく説明できるよう、資料を提示する。
新たなチャレンジとして「外出支援」を実施
さらにフィットリハ陽では、利用者さんの目標である「◯◯まで行きたい」「旅行に行きたい」を応援するため、きっかけを提供していきたいと考えています。
新たな取り組みとして「日帰り旅行」を実施します。
フィットリハ陽では上記の実施に向けて、今月から本格的に動き出しました!