自由に過ごせる、楽しく過ごせる、のんびりと寛げる場所。 ~「介護老人保健施設 遊 通所サービス」紹介~
今回は「介護老人保健施設 遊(ゆう、以下「遊」)」の理学療法士でありデイケアサービス施設の相談員・櫻井さんにお話を伺いました。どのような魅力がある施設なのでしょうか?
個人を尊重し、自由に過ごせる環境
―まず「遊」はどのような施設なのでしょうか?
建物の1階には通所定員130名の通所リハビリテーション(=デイケア)施設、2階3階には入所定員80名のユニット施設(完全個室)を備えています。通所と入所ではサービスの内容が異なります。
―今回は通所リハビリテーション施設のことを教えてください。
はい。ご利用いただけるのは、要支援または要介護の認定を受けている方になります。現在は40歳から101歳までの約350名が利用されていて、平均年齢は81歳です。
男女比はおよそ3:2で、男性のご利用者様が多め
送迎は、所沢市の西側エリア、入間市・狭山市の一部エリアを中心に行っており、半年に1度はご利用者様の状況に合わせてルートなどを見直しています。利用時間は9:30~15:30、10:30~16:30の2パターンです。
―男性が多めのデイケアサービス施設はめずらしいですよね。
そうですね。ほとんどのご利用者様はケアマネージャー(介護支援専門員)さんの紹介で利用施設を決めるのですが、「遊」は個人を尊重して自由に過ごせる環境を大切にしていることから、男性にもおすすめしやすいのかもしれません。
ある程度まとまった人数で行う体操や音楽療法などの多彩なレクリエーションもあるのですが、スタッフ側から「・・・しましょう」「・・・してください」と働きかけるよりも、その人その人の行動をフォローするようにしています。
癒しのセラピー犬・大浴場は富里温泉の湯
―そうなんですね。ほかに何か特徴的なものはありますか?
セラピー犬「ラブ」「ライク」の存在は、ご利用者様の癒しになっているようです。ラブはもう9歳で落ち着いているのですが、今年(2020年)9月にデビューした1歳のライクは、まだやんちゃ盛りです。
ラブもライクも、セラピー犬というよりはマスコット犬かもしれません(笑)
彼らは、だいたい出入口付近の囲いの中や、中庭にいます。かつて犬を飼っていたご利用者様の中には、ラブに接することによって、ほかのご利用者様やスタッフとの会話が弾むようになった方もいますよ。
―なるほど。ちょっと人見知りする方も、「ラブ」「ライク」と接するときはリラックスできるのでしょうね。癒しと言えば、大浴場は温泉のお湯なのですよね。
はい。温泉の効果が期待できるので、千葉県の富里温泉からタンクローリーでお湯を運んでいます。
入浴は必ずスタッフがお手伝いし、車いすを使用して湯に浸かれるリフト設備も整っています。
デイケアサービスに参加するだけで普段の約3倍の運動量!
―ほかにも「遊」を利用する楽しみはありますか?
昼食を楽しみにしている方も少なくないです。食事はご自身で取りに行き、名前を言ってもらい、お好きなお席で食べていただきます。「上げ膳据え膳があたりまえ」という生活をされてきた方は始めのうち抵抗があるようなのですが、だんだん慣れます。
「遊」の広々とした空間では、この食事を取りに行くという動きや、トイレに行くなど日常の生活動作だけでも、ご自宅にいるときの3倍ほどの運動量になるのです。もちろん、介助が必要な方に対してはお手伝いしますよ。
―マシンなどでの自主トレーニングが苦手な方の運動量もアップするのですね。
そうですね。園庭ではグランドゴルフをプレイできますし、草花がお好きな方が集まる園芸サークルもあります。
野菜栽培の得意な方が増えれば、今はお休みしている畑仕事も復活させたいです。
また室内では「大人の学校」というレクリエーションがあり、お題に対して発言をしてもらうので、認知予防にもなると考えています。
真剣に遊ぶ
そのほか「塗り絵コンテスト」や麻雀も人気があって、“真剣に遊ぶ方”も多いので盛り上がりますね。
ほかにも、新しいイベントのことや送迎ルートのことなど、お伝えしたいことがいろいろあるので、毎月「介護老人保健施設 遊 デイケア通信」を発行しています。
ぜひご覧になってください。
―わかりました!今回は「遊」のデイケアサービスの魅力をご紹介いただき、ありがとうございました。
2020年11月、介護老人保健施設 遊にて。