デイサービスはご利用者様と地域の「架け橋」
今回は「フィットリハ陽 狭山ヶ丘」の所長である小林さんにお話を伺いました。至仁会通信では、すでに3か所のフィットリハ陽をご紹介しているので「なにか違うの?」と思っている方もいるかもしれませんね。どのような特色があるのか、ぜひ読んでみてください!
満足感が得られるサービスを提供
―まず「フィットリハ陽 狭山ヶ丘(所沢市)」はどのような施設でしょうか?
午前は地域密着型の通所介護(デイサービス)を行う、所沢市在住の介護認定・要介護の方向けの施設です。
午後は介護予防・日常生活支援総合事業に沿ったサービスを提供する、所沢市・入間市在住の介護認定・要支援の方がご利用いただける施設です。
午前も午後もサービス内容はほぼ同じなのですが、午前の方が介護度高めの方が多く、午後の方が介護度低めの方が多いという特徴があり、午前の部は9時から12時まで、午後の部は2時30分から4時までという時間的な差があります。
1回ごとの利用の流れとしては、まず送迎車でこちらに来ていただき、到着したら体温や血圧などのバイタルサインを測定、問題がなければ準備運動、そしてマシンを使う個別トレーニングやオリジナルの集団リハビリを行い、帰宅となります。午後は時間が短めなので、グループに分けて、個別トレーニングと集団リハビリを同時進行・入れ替え制にしていますね。
こちら「狭山ヶ丘」と小手指南にある「PLUS」では、有酸素系トレーニングが行える「ニューステップ」や「エアロバイク」などのマシンも導入して、筋力や柔軟性だけでなく持久力も強化しています。もちろん、ご利用者様全員が満足感を得られるような工夫もしていますよ。
「歩行」がトレーニングの中心
―そうなんですね。「狭山ヶ丘」で特に力を入れていることはありますか?
はい。「歩くようになるためのデイサービス」というコンセプトがあって、歩行に力を入れています。ご利用者様が3Dセンサに向かって6メートルほど歩くだけで、速度・歩幅・胸腰部の上下動・足の上がり角度など36項目を数値で表示してくれる「歩行姿勢測定システム」を導入しています。
その測定値は、グラフやイラストなどで見やすく表示され、紙にも印刷できます。3か月に1度の測定結果をご利用者様と一緒に確認できるので、アドバイスもしやすくなります。また「推定歩行年齢」も算出されるので、それが励みになっている方も少なくないですね。
「人の役に立つ」という喜び
さらに集団リハビリでは、食事やお風呂などの日常動作に役立つ運動を取り入れています。身の回りのことを自分でやるのも重要ですが、ご利用者様の「ほかの人の役にも立ちたい」という思いを叶えるための運動も考案しています。
たとえば、要支援または要介護のご利用者様が、家族の洗濯物を取り込んだり、それをたためるようになるだけでも、自分以外の誰かの役にたっているという実感が得られます。それは生きがいにもつながるので、前向きになれると思うのです。
また、最近始めたプログラムのひとつに「近隣のお店へ買い物に行く」というものがあります。初回は数百メートル先のパン屋さんで、好きなパンを購入してもらいました。「久しぶりにお金を使った」「またパン屋さんへ行きたい」という声が聞かれ、大好評でした。
デイサービスを活用してほしい
ーなるほど。買い物は社会参加でもありますよね。それでは最後に、現状の体制やメッセージをお願いします。
「フィットリハ陽 狭山ヶ丘」は現在、午前は平均12名、午後は平均14名ほどでご利用いただいています。スタッフは理学療法士や介護福祉士のほか、リハビリ助手など基本4名体制です。施設見学ご希望の方も送迎いたしますので、お気軽にお問合せください。
私たちは「ご利用者様と地域の架け橋になること」がデイサービスの重要な役割のひとつだと考えています。コミュニケーションが苦手な方も、狭山ヶ丘エリアに馴染んで楽しく過ごすために、私たちを活用してください。できる限りのお手伝いをします!
―いろいろお話いただき、ありがとうございました。
2021年7月、フィットリハ陽 狭山ヶ丘にて。