『100歳まで歩ける体づくり』を目指して
今回は2021年2月に始動した「フィットリハ陽 PLUS(プラス)」のご紹介です。所沢市小手指南にある新しい施設ですが、「フィットリハ陽 西所沢」のリニューアル施設という位置づけでもあります。その詳細について、所長の久保寺さんにお話を伺いました。
心と体と人とのつながりを大切に
―至仁会通信8号で「フィットリハ陽 豊岡」をご紹介したのですが、改めて「フィットリハ陽」の概要から教えていただけますか?
はい。社会医療法人至仁会の関連施設になり、基本的に要支援認定を受けている方がリハビリテーション(以下、リハビリ)を行うための設備が整っています。体調確認や準備体操、歩行訓練、集団運動、脳トレ、マシントレーニングなどを、午前の部と午後の部に分けて、各2時間行っています。
動作に関する専門家である理学療法士が、お一人おひとりに合わせたプログラムや負荷量を考え、休憩を入れながら無理せずに体を動かしてもらうようにしています。1人で黙々とトレーニングを続けるのは大変なので、コミュニケーションも大切にしていますよ。
―そうでしたね。ほかに提供されているサービスはどのようなものになりますか?
「フィットリハ陽」は基本的に近隣の方に利用していただく施設であり、午前の部も午後の部も車でご自宅までお迎えに伺い、約2時間のリハビリ終了後も車でご自宅までお送りしています。
例年は春の花見や紅葉を見に行く外出リハビリも行うのですが、コロナ禍なので残念ながら外へは出ていません。そのほか、年に2回ほど室内運動会などのイベントも開催し、工夫をこらした脳トレを運動の中に取り入れて認知症予防にもつなげています。
日常生活に「プラス」の意識を!
ー次に「フィットリハ陽 PLUS」について教えてください。こちらは地名でなく「PLUS(プラス)」としたのはなぜでしょうか?
ご利用者様の健康づくりに「フィットリハ陽」を活用していただきたいと思っています。そしてご自宅に戻ってから、または当施設に来られない日も、体を動かす時間を少しでも「プラス」してほしい、運動する意識を高めてほしいという願いが込められています。
ーなるほど。施設名以外では、どのような特長がありますか?
そうですね。以前の西所沢の施設と比べると面積が2倍以上になり、手すり付きの歩行エリア(1周約34メートル)を備えています。それを生かして、歩くことの重要性や楽しさを感じていただきたいと思っています。当施設のモットーは『100歳まで歩ける体づくり』です。
施設を利用される多くの方が、特に屋外では下を向いて歩きがちです。そうすると、呼吸が浅く歩幅も小さくなってしまいます。その点、歩行エリアは平坦で左右に手すりが付いているので安心して歩けますし、目線を上げて腕振りを意識すると、全身を使うことになるのです。そして運動後には、麦茶やカテキン茶、レモン水、アミノ酸飲料をドリンクバーでご用意していますよ。
ご興味ある方の見学をお待ちしています
ーそれでは最後に、現状の体制や今後の目標などについて教えてください。
はい。現在「フィットリハ陽 PLUS」は、所沢市内在住の要支援1~2の方を対象として、1回につき定員18名でご利用いただいています。そしてスタッフは、理学療法士や介護福祉士のほか、リハビリ助手など4~5名の体制です。
今後は西所沢エリアの方だけでなく、小手指エリアの方の利用も増えれば嬉しいです。またコロナが落ち着いたら、広い床面積を生かして最大利用者数を20名くらいに増員し、ご利用者様同士のコミュニケーションもより豊かになればいいですね。
当施設をご利用いただくには介護認定が必要です。まだ介護認定をお持ちでない方は、まず市役所や地域包括支援センターにご相談ください。当施設を見学していただける場合は、送迎もいたしますので、お気軽にご連絡ください!
―「フィットリハ陽 PLUS」のことがよく分かりました。ありがとうございました。
2021年3月、フィットリハ陽 PⅬUSにて。