病院や介護施設の厨房で働く仕事と聞くと、調理や盛り付け、配膳などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
もちろん、安心・安全でおいしい食事を提供することは、私たちの大切な役割です。
しかし、至仁会の厨房科が大切にしているのは、調理の技術だけではありません。
仲間と協力する力、自分の考えを伝える力、課題を見つけて改善する力。
こうした力も、より良い食事を届けるために欠かせないものだと考えています。
今回は、至仁会の厨房科が2026年度に計画している研修の取り組みをご紹介します。
1. 厨房科が大切にする「信・愛・優」
社会医療法人至仁会が大切にしている「信・愛・優」。
厨房科では、この理念を毎日の食事づくりにも結びつけています。
「信」― 安心できる食事を届ける
患者様・利用者様に信頼していただけるよう、安全で安心できる食事の提供に取り組みます。
「愛」― 食事に思いやりを込める
食べる方のことを考え、愛情を持って良質な食事を提供します。
「優」― 学び続ける調理従事者を育てる
日々の学びと研鑽を通じて、知識や技術を高め、優れた調理従事者の育成を目指します。
毎日の食事は、患者様・利用者様にとって大切な楽しみの一つ。
だからこそ、厨房で働く私たちも、知識・技術・人間性を磨き続けることを大切にしています。
年間計画に沿って、調理技術と「考える・伝える力」を育てる
至仁会の厨房科では、年度を通じた研修計画を設けています。調理技術や衛生知識に加え、コミュニケーションや物事を筋道立てて考える力など、厨房での仕事を支える力を段階的に学ぶ計画です。
令和8年度の研修計画では、仕事の意義や改善の進め方を学び、話す力・聞く力、自分の考えを伝える力へと学びを広げていきます。年度末には1年間を振り返り、自分自身の変化を確認する機会も設けています。
令和8年度の主な研修テーマ
- 8月
- 仕事の意義、PDCAによる改善
- 9月
- コミュニケーションスキル(話す力・聞く力)
- 10月
- 自己紹介と「1年後の自分」を伝えるプレゼンテーション
- 11月
- ロジカルシンキング・クリティカルシンキング
- 12月
- 受容性・柔軟性
- 1月
- 調理実習 仮案
- 2月
- 知的好奇心・向上心
- 3月
- 1年間の振り返り

また、毎月の衛生テストや、各施設の厨房で見つかった課題をPDCAに沿って検討し、翌月に発表する取り組みも計画しています。学んだことを日々の業務に結びつけ、仲間と協力しながら、より良い食事提供を目指す研修計画です。
2. 調理だけでは身につかない力も、研修で育てる
2026年度の厨房科研修では、コミュニケーション不足の解消や、社会人として必要な力の向上を重点テーマに掲げています。
年間計画で取り上げるテーマについて、詳しくご紹介します。
コミュニケーションスキル
仕事を円滑に進めるために欠かせない「話す力」と「聞く力」。
厨房では、多くの職員が協力しながら、決められた時間に食事を提供します。
自分の考えを正しく伝えること、相手の話をしっかり聞くこと。
日々の業務に役立つコミュニケーション力を学ぶ計画です。
プレゼンテーション
研修計画には、約5分間のプレゼンテーションも盛り込まれています。
テーマは、自己紹介を交えた「1年後の自分はどうなっていたいか」。
自分の目標を言葉にし、人前で伝える経験を通じて、表現力や主体性を育てることを目指します。
ロジカルシンキング・クリティカルシンキング
「なぜ、この方法で作業するのだろう?」
「もっと良い方法はないだろうか?」
普段の業務でも、疑問を持って考えることは大切です。
研修では、物事を筋道立てて考えるロジカルシンキングや、さまざまな角度から物事を検討するクリティカルシンキングを学ぶ計画です。
受容性・柔軟性
厨房では、さまざまな経験や考え方を持つ職員が一緒に働きます。
相手の意見を受け止めること、状況に応じて柔軟に対応すること。
チームで働くうえで必要な姿勢も、研修のテーマとしています。
3. 自分たちの職場を、自分たちで良くしていく
今回の研修計画でもう一つ特徴的なのが、PDCAを活用した職場改善です。
PDCAとは、計画(Plan)・実行(Do)・評価(Check)・改善(Act)を繰り返し、仕事の質を高めていく考え方です。
各施設の厨房で課題を見つけ、改善方法を考え、実際の業務の中で試してみる。
ただ教えられたことを覚えるだけではなく、自分たちで考え、行動する。
こうした経験を通じて、日々の仕事をより良くする力を育てていきます。
4. 衛生管理も継続して学ぶ

病院や介護施設の食事づくりでは、衛生管理が欠かせません。
年間計画に盛り込んだ衛生テストを通じて、衛生に関する理解を深めることを目指します。
日々の業務に必要な知識を確認しながら、安心・安全な食事提供につなげることを目指しています。
5. 1年間を通じて、自分自身の成長を振り返る
研修計画には、知的好奇心や向上心を育てるテーマも設けられています。
さらに、年度末には1年間の振り返りを予定しています。
「以前より、自分の考えを伝えられるようになった」
「仕事の課題に気づけるようになった」
「新しいことに挑戦してみたいと思うようになった」
そんな自分自身の変化に気づくことも、成長への大切な一歩です。
6. 至仁会で、食事づくりのプロフェッショナルを目指しませんか?
厨房の仕事は、ただ料理を作るだけではありません。
患者様・利用者様の毎日の生活を、食事を通じて支える大切な仕事です。
そして、その仕事を支えるのは、一人ひとりの技術と、仲間と協力する力です。
至仁会の厨房科では、調理や衛生管理の知識に加え、コミュニケーション力や考える力を育てる研修にも取り組もうとしています。
これから調理師や栄養士として働きたい方。
新しい環境で、自分の可能性を広げたい方。
至仁会で、食事づくりを通じて一緒に成長していきませんか?
厨房科の仕事に興味をお持ちの方は、ぜひ採用情報をご覧ください。
※本記事は2026年度厨房科研修計画に基づいています。研修内容や実施時期は変更となる場合があります。
