祖父江 朋弥 先生 (脳神経外科)
研修レポート
航空自衛隊の通修制度でおおよそ1年間お世話になりました祖父江と申します。
私は脳外科専攻医1年目として圏央所沢病院で研修させていただきました。まだ基本も何もわからない私に病棟管理、救急対応、外科的な手技に至るまで脳神経外科医としての基本を丁寧にご指導いただきました。また当院での研修で最も実感したこととしては、コメディカルとの連携の重要性でした。特に脳卒中診療におきましては1分1秒でも早い治療介入が重要とされており、それを実現するためには医師のみの努力ではどうしようもありません。当院の看護師、技師、事務のスタッフに至るまで一人一人が患者さんを一秒でも早く治療するために、何をすればよいかを考え行動できる方々で、脳卒中診療の理想的な流れというものを実感することができました。その中に少しでも関わることができた事、少しでも役に立てたかもしれない事は一人の医療者としてうれしく思います。
私は今後全く異なる地域に赴任することとなりますが、将来私が脳卒中チームを作るような機会に恵まれた時には、圏央の皆さんの姿、皆さんにしてもらって嬉しかった事、皆さんが苦労されていた事を思い出してチーム作りに活かしていければと思います。
本当に理想のチーム、医療者の姿を見せていただき、症例経験以上に価値のある1年間にすることができました。どれだけ月日が流れても圏央は脳神経外科医としての私のふるさとで、ここでの経験はいくつになっても忘れません。
いつか何らかの形で恩返しができればと思います。
このままお別れは寂しいのでいつかまた帰ってきます。ありがとうございました。