水上 亮佑 先生(消化器外科)
研修レポート
防衛医科大学校病院の地域研修として3週間研修させていただきました。圏央所沢病院は急性期脳梗塞治療の基幹病院であり、脳卒中の初期対応を学びたいと考え選ばせていただきました。
研修内容は、脳神経外科の手術と脳神経外科・内科・整形外科の救急対応が中心でした。研修初日から、脳動脈瘤コイル塞栓術、開頭クリッピング術、血栓回収療法に参加させていただきました。私は脳神経外科の研修が今回初めてでしたので、手術・血管内治療での脳血管の解剖など学びが多いものでした。また、救急対応では脳卒中の初期対応が多く指導医の先生に神経所見の取り方や画像所見の読み方を学ばせていただきました。救急対応の合間では、CV挿入や気管挿管などの手技も丁寧に教えていただきました。その他にも、私の志望科の消化器外科に合わせて消化器外科手術や、消化管内視鏡・CT画像の勉強など幅広く研修させていただきました。
特に印象に残っていることは、脳神経外科の緊急手術までの迅速な対応です。一刻を争う脳卒中治療において救急車到着から検査、治療までの一連の流れを研修できたことは脳卒中センターでしか経験できないことでした。
3週間という短い期間でしたが、指導医の先生方を始めとして、病院内の職員方には有意義な研修となるように環境を整えていただきました。改めて感謝申し上げます。防衛医科大学校の卒業生は、2年間の研修医を終えると各地方の自衛隊の部隊で勤務します。今回の研修で学んだ救急、特に脳神経外科の初期対応は、部隊での診療でも活かしていきたいです。
このようなことがあったらもっと良い研修になったと思うこと
年末という特性もありますが、救急対応、緊急手術しかなく定時での手術もあるとよかったかと思いました。
その他
脳外科の症例を中心に学ばせていただき、大変勉強になりました。また消化器の疾患も典型的な症例から、CT画像の読み方も教えていただきました。短い期間でしたが大変お世話になりました。ありがとうございました。