尿の問題を相談しやすい、泌尿器科の専門医

尿の問題を相談しやすい、泌尿器科の専門医

圏央所沢病院・泌尿器科の石渡進(いしわた・すすむ)先生。「2020年にこちらに来たので、コロナ禍のため、院内でも以前のようにコミュニケーションが取れなくて残念」と話されていました。今回は至仁会通信で先生をご紹介します。

東京の下町育ち。医学部時代は群馬で過ごす

―子どもの頃はどのように過ごされましたか?

東京都台東区の根岸の出身で、その地域の公立小学校に通っていました。1年上の学年には落語家の林家正蔵さんがいて、隣の学校には俳優の唐沢寿明さんがいたらしく、今思えば有名人になる方が身近にいたんですね。

小学生の頃、私は絵が好きだったので、上野動物園などでスケッチをしていた記憶があります。そして中学受験をして、開成中学校・高等学校に通っていました。ハンドボール部に入り、運動も楽しめるようになリました。

―医学部時代はいかがでしたか?

群馬大学の医学部に入学し、前橋市で生活することになりました。当時、最初の2年間は教養課程だったので比較的時間があり、バレーボール部やハンドボール部に所属していました。冬場はスケートをしに車で伊香保へ行くなど、スポーツで体力が付いたのは良いことです。そして3年目からは専門課程だったので、勉強が忙しくなりました。

泌尿器科の医師としてキャリアを積む

―大学卒業後、なぜ泌尿器科を選択したのですか?

私が医師国家試験に合格した頃は、泌尿器科で内視鏡などを使用する治療がはじまり、「切る治療から、切らない治療へ」移行している時期でした。それに興味を持ち、先進的な治療をしていた東京大学医学部泌尿器科・男性科へ入局。

医局時代は、日中は大学病院のほか、虎ノ門病院、都立駒込病院、武蔵野赤十字病院など多数の関連病院で仕事をして、夜間に研究という生活だったので、なかなかハードでした。そこに12年間在籍し、その間に膀胱がんに関する研究で学位を取得しました。

―圏央所沢病院に来られる前も都内の病院でしたか?

退局後、まず都内の赤羽中央総合病院に2年弱、次に埼玉県の朝霞台中央総合病院(現・TMGあさか医療センター)で15年ほど勤務しました。そして2020年から、当院の泌尿器科医として在籍しています。

圏央所沢病院の印象や泌尿器科について

―こちらの印象などを教えていただけますか?

まず、設備が整っているきれいな病院という印象です。そして、医療従事者全体の力量がとても高くておどろきました。また、入職前に知人のドクターから院内の様子を聞くことができ、同県朝霞市の病院に長年いたのでエリアの状況も概ね知っていたので、安心感もありました。

―泌尿器科に来られる患者さんは?

泌尿器科は、腎臓から尿道に至る尿路と、男性生殖器(前立腺や精巣など)の診療を行うところです。そのため、男性の患者さん、高齢の患者さんが多くなります。外来の患者さんは、尿が出過ぎる・出ないなど尿に関する問題がほとんどで、稀に前立腺がんや腎臓病の患者さんもいます。

頻尿や尿もれの原因はさまざまですが、精神的な問題であることが少なくないので、まずはお話を伺うようにしています。そのほか、尿路結石による激痛のため当院に救急で運ばれてくる方もいて、その場合は結石の破砕治療などを行うことになります。

―予防・対策方法はありますか?

50歳を過ぎるとトイレに行く回数が増える人が多くなります。夜間のトイレに関しては、眠りが浅いのが原因であることも。日中に運動をするなど、よく眠れる生活を心掛けるとよいでしょう。

そのほか、腎がんや前立腺がんの場合は、あまり自覚症状がないまま進行するので、健康診断や人間ドックなどの際に検査することをおすすめします。また、生活習慣病は多様な病気の引き金になりますのでご注意ください。


尿の異変を感じたら相談してください!

―それでは最後に一言お願いします。

まず、尿の異変を感じたら、気軽に相談してください。「恥ずかしい」という方もいらっしゃるのですが、もし病気であれば早めに治療を開始したほうが良いと言えます。 当院の泌尿器科では月・水・木・金・日曜日に外来診療を行い、手術は概ね水曜日となっています。もし当院では行っていない「ロボット支援手術」などが必要な場合は、他院をご紹介します。

また、以前のように忘年会や新年会、またはスポーツなどを通じて懇親を深められるようになることを願っています。

―本日はいろいろお話しいただき、ありがとうございました!

2023年1月、圏央所沢病院にて。

RECRUIT

  • やりたいことがそこにある。
    なりたい自分がそこにいる。

  • 5年後の自分を、10年後の自分を想像できるか?
    今やるべきことを、しっかりと、一歩づつ。

  • 稼ぐためにではなく、
    学ぶために働く。

  • 欠点に目を背けるか、
    弱点を「強み」に変えるのか。

  • 失敗しない道を選ぶのか、
    失敗から何かを学べるか。