運動を習慣化するコツがつかめます!
リハビリ型のデイサービス施設「フィットリハ陽」は現在5か所あり、至仁会通信の8号では「豊岡(入間市)」、15号では「PLUS(所沢市)」をご紹介しました。今回は同施設紹介の3か所目「富士見(狭山市)」です。所長の新保さんにお話を伺いました。
定期的な運動+コミュニケーション
―以前に至仁会通信で2回「フィットリハ陽」をご紹介しているので、どんな施設なのかご存じの方もいらっしゃるのですが、簡単に施設の概要を教えてください。
当施設は「理学療法士が考え、介護予防を意識したリハビリ」を行う場所です。これまでに紹介された「豊岡」や「PLUS」は、基本的に介護認定・要支援の方が利用する施設になり、こちら「富士見」と「狭山ヶ丘(所沢市)」は介護認定・要介護の方も利用できます。
1回の利用の流れとしては、まず送迎車がご自宅へ伺い、施設に到着したら体温や血圧などのバイタルサインを測定します。問題がなければ準備運動、マシンなどを使用する個別トレーニング、集団リハビリを行います。もちろん帰りも送迎車でお送りします。
■ 少人数制・短時間
■充実したトレーニングマシン
■介護予防に携わってきたスタッフ
という特徴が挙げられます。
―利用者さんの体の状態や生活環境を考慮したプログラムを、お一人おひとりに提供しているんですよね。
はい。コロナ禍なので、お花見や買い物など「外出リハビリ」は行っていませんが、コミュニケーションも大切にしています。黙々と行うトレーニングが苦手な方も少なくないのですが、スタッフを介してご利用者様同士の交流も楽しみながらリハビリを行えれば、さまざまな相乗効果も期待できるからです。
―なるほど。コロナ禍で外出の機会が減っている方がほとんどで、特に一人暮らしの方にとっては貴重な時間になりますよね。
要介護・要支援の方に合わせたリハビリ
―「富士見」には要介護の利用者さんもいるとの事でしたが、要支援の方と一緒にリハビリを行うのでしょうか?
午前の約3時間は主に要介護の方にご利用いただき、午後の約2時間(コロナ禍は感染リスクを考慮して約1時間半)は主に要支援の方にご利用いただいています。リハビリの流れはほぼ同じなのですが、午前の部では動作の間隔を長めに取りながら、安心して運動してもらえるように心がけています。
半年ほど通っていただくと、運動が習慣になり筋力が付き、片足立ちができるようになる方もいます。長期間通い体力維持を目標にされる方も、短期間で身体能力の回復を目指す方もいて、10名くらい施設を卒業する方がいた年もあります。
―それはすごいですね。そして施設内には、フィットネスジムでも見かけるようなマシンが並んでいますね。
はい。使用するマシンや負荷量は、個人個人に合わせてスタッフがメニューを作成します。また集団リハでは、平行棒を利用して階段の上り下りも含めた歩行練習、バランスボールを使った筋トレなどを行います。
なかでも「キネシス」というマシンは、筋力・バランス・柔軟性を総合的に高めていくことができ、日常生活に即した運動がしやすいです。とても有名な野球選手が、ご自宅でのトレーニングに使っているという話を聞いたことがあります。
―一般の方がご自宅で使用するのは難しそうですが、ここでなら安心ですね。
狭山市在住の方、ご相談ください!
ーそれでは最後に、現状の体制やメッセージなどをお願いします。
現在「フィットリハ陽 富士見」は、狭山市内在住の要介護・要支援の方を対象として、午前も午後も平均10名ほど、多めの日は15名前後でご利用いただいています。スタッフは理学療法士や介護福祉士のほか、リハビリ助手など基本4名以上の体制です。
ご利用者様の平均年齢は80歳くらいで、和気あいあいとした雰囲気です。当施設に興味があり、まだ介護認定をお持ちでない方は、まず市役所や地域包括支援センターにご相談ください。当施設見学の際は車で送迎しますので、お気軽にご連絡ください。
―いろいろ教えていただき、ありがとうございました!
2021年5月、フィットリハ陽 富士見にて。