ご自宅で生活しつづけるためのサポートを
今年で13年目になる「よしかわ通所リハビリテーション 道」。社会医療法人至仁会が運営するリハビリ特化型施設の中で、最初に開設された施設です。2021年には増築工事により床面積が約2倍となり、より明るく開放的な空間になりました。今回は、2022年4月から「道」の管理者である野沢 さんのご紹介と、同施設に関するお話です。
スタッフのクオリティも自慢です!
―「道」の管理者になって、状況はいかがですか?
私はリハビリ専門職員として、2016年11月に「道」に配属となりました。介護老人保健施設「遊(ゆう)」の業務を行った半年間を除いても、5年以上こちらにおります。今年の4月からは管理業務が中心になったものの、利用者さまとのコミュニケーションが続いています。
当施設のコンセプトは、以前と変わりなく「シルバー世代のフィットネスクラブ」です。自分で計画して、自分で行動していただく、自由度の高い施設でありつづけたいと考えています。昨年のリニューアル後、利用時間を3時間半に統一して、トレーニングを集中的に行なっていただけるようになり、現在は1日100〜120人の方にご利用いただいていますよ。
ー床面積が増え、より多くの方が利用しているのですね。
はい。利用者さまだけでなく、スタッフの人数も増え、管理者2人を含めるとリハビリ専門職員14人体制でサービスを提供しています。また、当施設は職員の質にも自信があります。定期的にリハビリに関する勉強会を開催し、さまざまな情報を共有しているほか、利用者さまへの個別リハビリにも力をいれています。
作業療法士として至仁会でキャリアを積む
ー話題が変わりますが、野沢さんが作業療法士を目指したきっかけは?
中学生の頃は、医療または生物学系の仕事をしたいと思っていました。まず薬剤師に興味を持ったのですが、高校生の時にリハビリテーションを知り、自分には「より人に近い仕事」が向いていると思ったので、作業療法士を目指すことにしました。
作業療法士は、生活に基づいた動作に関するスペシャリストです。大学で4年間学び、国家試験を経て取得できる資格なのですが、基礎系の勉強でちょっと苦労しました(笑)特に部活やサークルなどには参加しなかった学生生活。作業療法士になりたいという意思は揺らがなかったですね。
ー資格取得後、すぐに至仁会の施設に入職されたのですか?
はい。地元所沢の圏央所沢病院でキャリアをスタートしました。最初は急性期病棟で、比較的重症の患者さまに対してリハビリを行うことに。右も左もわからない状態だったので、さまざまなことを先輩に教わりました。なかでも、バイタルサインをしっかりと確認して患者さまに安全なリハビリを提供する、いわゆるリスク管理の知識はずっと役に立っていて、その時の経験は自分の大きな財産になっています。
その後、回復期病棟や整形外科病棟でも経験を積み、入職から2年半後に「道」に配属となりました。病院とリハビリ施設の大きな違いは、リハビリ施設の利用者さまは毎日ご自宅から施設へ通って来られる方々なので、みなさんの「生活をみる」側面が大きいということです。
ー生活に必要な動きができるようにリハビリを行うということですよね。
そうです。また、リハビリ施設の利用者さまとは、病院の患者さまよりも時間的に長いお付き合いになるので、人間関係が濃くなっていきます。その結果、アットホームな雰囲気になるのではないでしょうか。そして今、私は介護事業の仕事にとてもやりがいを感じています。
「道」は40〜90代の方にご利用いただいております。トレーニングに励み、リハビリを卒業していただけるのも嬉しいのですが、高齢の方は自宅で生活できる状態を維持することが大切だと考えています。「自分で自分のことができる」ということは、とても素晴らしいのです。
より広範囲の方に「道」を利用してほしい
ー今後「道」でやっていきたいことは?
この半年では、利用者さまに要望を伺いスポーツや飲食関連の雑誌を増やしました。トレーニングの合間に楽しまれていますよ。また、トレーニングマシンも増やしていきたいです。引き続きコロナのことがあるので、もちろん一人ひとりのスペースの確保も大切にしていきます。
さらに「道」の立地を考えると、狭山市や入間市の方にもっと利用していただきたいなと考えています。そのため、ご案内や送迎の範囲を広げている最中です。例を挙げると、入間市の宮寺方面、狭山市駅方面へ送迎車を運行しているので、ご興味ある方はお気軽にお問い合わせください!
ー本日はいろいろお話いただきありがとうございました。
2022年10月「よしかわ通所リハビリテーション 道」にて。